2012年10月27日

武士道とか

 私達がロータリーの集会でお題目のように唱えている「四つのテスト」。もとは、一九三二年ごろ提唱者ハーバード・テーラー(一九五四年RI会長が、潰れかかった会社を立て直す為に社員教育とモラル向上を考えて作られたもので、後に国際ロータリーの職業倫理訓として採用することとなったと聞いておりますが、その内の一 〃真実かどうか〃 これは大変難しいことで物事の真意を見極める、は容易なことではないですね。本当のことを明らかにするのも又同様に難しいことです。そもそも嘘をつかないことだが、これはどうも人間には無理なことかもしれません。洋の東西を問わず、どの国も、どの宗教もまず第一に嘘を戒めています。幼いころから躰られているはずだが、大人になるとこれが守れない。文明が進んで経済を優先する時代、いわゆる競争社会になってよけい嘘つきが多くなっちゃったようです。
 日本には、「嘘も方便」といって相手を思いやる 〃うそ〃 は許されるとする見方があるが、どうも自分を思いやって嘘をつく人が多いというのは嘆かわしい。
 この所、公職の立場にある人から民間人に到るまで立て続けに起きる不祥事も、バレてもともとのような感覚に聞く方も慣らされてしまっているような気がします。又、国民が何よりの情報源としているメディアの信頼失墜は甚だしい、嘘で固めた作り話を平気で報道する神経は、羞恥心のかけらも無いではありませんか。何を以って正義とするかの判断基準すらあいまいになってしまっている現代、真実を求める難しさを痛感します。
 ところで国によって忌み嫌う言葉があります。卑怯者。恩知らず。恥知らず。
だそうですが、日本人は正直者が多く、最も恥を知る国民であったと言われています。ですから「恥知らず」と言われるのはもっとも不名誉な事でした。今は逆に「名誉」をも軽んじられてしまっています。これではいけないというので話題になっているがその昔、恥を知ることと名誉を命より大切にして来た「武士道」の精神をもう一度と言う声もあるくらいです。これもなかなか難しい。
 我々ロータリアンが職業倫理の規範としている「四つのテスト」は最も正直者の集団であれという願いが込められているように思います。同じ寄付や助成金でも、せめてそういう集団からされたものにこそ価値があるとしたいものです。
二〇〇七年二月二十八日(第一一一五回例会)

posted by まもる at 17:00| Comment(0) | 会長挨拶
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